お知らせ
2021年09月29日
芸術と学術の秋はシルクロードの街,町田で。10月の献立表です
小田急線の町田駅は、久敬社塾最寄りの新百合ケ丘駅から西へわずか4駅(急行で8分、各停で10分)で、町田市は東京南西部最大の街です。JR横浜線の町田駅もあって、北は八王子、南は横浜にも通じる交通の要衝となっています。市内に限れば、法政、和光、桜美林、国士舘、昭和薬科、玉川、東京家政学院などの大学があり、近隣市町には青山学院や北里、慶應義塾、相模女子、女子美術、東海大学などもあって、さながら文教エリアを形成しています。
さて、町田駅の近くには、絹の道(シルクロード)と名付けられた通りがあり、絹の道という石碑も建てられています。江戸時代の終わり、安政6年(1859年)に開港したばかりの横浜港から生糸が輸出されるようになると、関東や多摩地区で生産された生糸は八王子に集められ、町田を経て馬や人力で横浜の港へ運搬されました。そのため、八王子・町田・横浜のルートは絹の道と呼ばれるようになり、町田は生糸の流通に伴い諸物資の集散地となりました。やがて数多の品物が盛んに流通するようになって、現在の町田市の大商圏を形成しました。
駅から15分ほど歩いたところには、世界でも数少ない版画の名品を集めた国際版画美術館があります。さらに、新百合ケ丘方面へ2駅戻った鶴川駅の近くには自由民権資料館やあの白洲次郎・正子夫妻の暮らした武相荘(ぶあいそう)があります。武相荘の名は、武蔵と相模の境に位置することと、白洲次郎自身の無愛想さをかけたもののようです。また鶴川駅近くには、国際版画美術館を作るきっかけとなった山の版画家・故畦地梅太郎のアトリエ兼展示館あとりえ・うもあります。
やっと過ごしやすい気候になりました。久敬社塾からちょっと足をのばして、または学校へ行ったついでに、遠足気分で出かけてみるのもいいですね。もちろん、緊急事態宣言は解除(9/30)されましたが新型コロナ対策は万全にして。