学び、飛躍の学徒を支える
久敬社だから、かなうこと ステージⅢへ !
思えば早いもので、歴史と伝統あるこの久敬社塾塾監に就任してから5年目を迎えています。
当時、全世界が、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの嵐に見舞われ、蠢きながらも耐えてきたことや、感染症法上、第5類移行後も、アフター・コロナでの生活に一抹の不安を感じながらも、全塾生達と頑張ってきたことも懐かしい気がします。
その都度、『学徒の学び、飛躍を支える責務とは』、『志を高く、アグレッシブに未来を切り拓く人の育成とは』などと、久敬社塾の理念を再確認し、塾生一人ひとりに関わっていかねばと自分自身に言い聞かせてきました。
◇久敬社だから、かなうこと ステージⅠ
思えば、着任時、塾生6名(帰省中2名含)をしっかり受け止めることからのスタートでした。
自分の学生時代を引き合いに、塾内を歩けば自分の足音しか聞こえないや、食堂にはラップのかかった夕食がぽつりや、処分飯にありつこうとする塾生がいない等、弱音ばかりを吐いていたように思います。
しかし、少数精鋭ながら、各自が明確な目標設定のもと、目標実現に向け、一生懸命、切磋琢磨・互いを支え合う塾生達がいました。同時に、塾生達の今後を気遣う久敬社の役員集団がありました。
令和2年11月の理事会において、『創設140有余年の歴史ある男子学生寮に女子学生を迎え入れる』が決議されたときには、『学徒の学び、飛躍を支える』という久敬社の理念を繰り返し呟きましたし、改修工事が進み、目に飛び込んでくる劇的ビフォーアフターからは、これまでの不安が大きな期待へと変わっていきました。
◇久敬社だから、かなうこと ステージⅡ
令和3年度4月、歴史と伝統ある久敬社に、女子学生4名(院生1名、1年生3名)、男子学生6名(院生1名、3年生1名、1年生4名)の入塾生を迎え、歴史的な幕があがりました。「140有余年の歴史ある男子学生寮久敬社塾に女子学生の受け入れ」をNHK佐賀放送局・テレビ朝日・佐賀新聞の報道取材が入り、歴史の1ページを飾ってもらいました。
和気藹々、これまでの男子学生寮では思いも寄らぬ新しい風、雰囲気が生まれ、新たなコミュニティでの学生自治がはじまり、新制久敬社元年となりました。
令和4年度は、新たに女子学生10名、男子学生8名を迎え入れ、いっそうパワーアップした久敬社塾生活がスタートしました。
焼き牡蠣・鯛飯に舌鼓を打ったBBQ、富士登山、曳山組立、想像もしなかった紅白歌合戦出演、「だが情熱はある」TV収録、令和5年度新入塾生選考、新たな企画ページに溢れた都塵107号発行、久方ぶりの卒塾生送別式の敢行等々、新入塾生が増えることによる楽しい思い出が展開され、改めて「久敬社ここにあり」を実感しました。
令和5年度、総勢35名の塾生による希望あふれる生活を展開してきました。女子学生6名(院生1名、1年生5名)と男子学生5名(全1年生)の入塾式からはじまり、談話室が満杯となる塾生大会、塾生数からB4版にサイズアップした食事注文表、同電気使用料チェック表、コロナ明け千代ヶ丘夏祭り手伝い、日テレ『筋トレ』TV収録、都塵108号の発行、2023東京研修旅行のサポート等、令和5年度も塾生一人ひとりの個性輝く『久敬社ここにあり』を実感しました。
令和6年度、新入塾生男子5名、女子4名の新入塾生を迎え、新しい塾生集団によるアグレッシブな取り組みが展開中です。
今や新入塾生歓迎塾祭、BBQ、富士登山(台風中止)、2024東京研修旅行のサポート、千代ヶ丘祭・東京からつくんちも予定され、新たな企画が期待される都塵109号発刊に向けた編集作業もはじまっています。加えて、ステージⅢ 始動の目玉である『新塾舎B棟増築工事が10月上旬よりはじまる予定です。
◇久敬社だから、かなうこと ステージⅢ
毎年度、新入塾生を迎えてきましたが、同時に今後の久敬社のあるべき姿に照らし合わせた塾生募集に関する協議も重ねてきました。
結果、令和6年5月評議委員会にて、新塾舎B棟の増築が決議され、10月上旬より増築工事が着工され、来春3月末には、完成する新塾舎B棟(14部屋増設予定)への学生の受け入れが始まる予定です。
『学徒の学び、飛躍を支える責務とは』、『志を高く、アグレッシブに未来を切り拓く人の育成とは』など、改めて、久敬社塾の理念を再確認し、塾生一人ひとりに関わっていかねばと気を引き締めているところです。
久敬社だから、かなうこと ステージⅢ の始動です。
公益財団法人久敬社 理事・塾監
山﨑 信也