お知らせ
2023年11月30日
12月度献立表と小笠原流礼法〜(4)箸の取り上げ方・置き方
インフルエンザが猛威を振るい学年閉鎖や学級閉鎖が多発しています。罹患しないためには、予防接種、外出の際のマスク着用が有効です。もちろん、うがいや手洗いを励行し、十分な栄養と休養を取り、感染したら早めに医療機関を受診することが大切です。
12月度の献立表はコチラです。
これまで3回にわたり献立表の紹介に合わせて小笠原流礼法の箸に関する礼法を取り上げてきました。マナー無視でがっついて食べるのも、それを眺め見るのも愉悦に浸れますが、ちゃんとした、正式な席では礼法に沿った形でできるよう日頃から身につけておいた方がいいと思います。重要なことは、相手を大切に思う「こころ」です。世の中は「思いやり」でできています。そのこころを合理性と美しさで表現したのが作法、すなわち「かたち」です。礼法を学ぶことで、訪問先や冠婚葬祭の場、職場などにおいて、女性はより美しくエレガントに、男性は凛々しくスマートにふるまうことができます。
さて、今月を含めて4回目。箸に関する礼法の最後を締めるために、「箸の取り上げ方、置き方」について原稿を起こそうと準備していたら、ちょうど日経新聞にマナーデザイナーの方の記事が出ていましたので、一部を転載させていただきます。
©️日本経済新聞社2023
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友人の大学生の子息が「彼女の食べ方が気になる」というのです。
どんな様子か聞いてみると、「箸を雑に持つ、テーブルに肘をついて食べる、脚を組む」のが嫌なんだとか。確かに彼の母親は箸の扱い、器の持ち方が美しいです。毎日、母親の綺麗な食べ方を見ていて、息子さんも自然に身についているのでしょう。
他人の食べ方に細かすぎてはいけないと思いますが、崩れ過ぎた食べ方は困りものです。
例えばお箸を取り上げる時、真ん中を右手で上から持って、左手を下から添える。その後右手を箸に沿って右に滑らせ箸の上から3分の1くらいのところを持つ。この3動作で美しい箸使いとなります。箸を置く際は、これと逆の順で箸置きに静かに置きます。
(以下省略)
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塾生の皆さんには、日々の暮らしの中でぜひ正しい礼法を身につけてほしいものです。小笠原家に御縁があるものとして。
以上