お知らせ
2023年08月29日
9月献立表と小笠原流礼法〜(1) 箸や器の扱い方
どの学校も夏休みが終わり、9月中旬には後期が始まります。なーんとなーく 心身の不調を感じる方、睡眠と食事で生活習慣を整えましょう。夜更かしせず6〜7時間の睡眠を取ること、栄養バランスの取れた消化の良い食事を取ることが大切です。
塾生の健康を応援する!!9月の献立表はコチラです。
せっかく久敬社に居るのだから、小笠原流礼法を学びましょう
さて、久敬社を創設した小笠原家は、清和源氏の流れをくみ、武家の有職故実を伝える家柄として室町時代から知られています。ここから小笠原流“礼法”が誕生しました。食事作法を始め、立ち居振る舞い、物の持ち方扱い方など多岐に亘って決まりごとがあり、礼法以外にも武家故実、弓術、馬術、兵法、煎茶道、茶道などについて決まりごとがあります。
ここでは特に正しく美しい食べ方を塾生に学んでもらうために、月次献立表の案内に添えて数回に分けて紹介します。
一見面倒そうな決まりごとも、相手への敬愛の心を大切に「美しく見えるよう、不快感を与えぬよう」考え抜かれ、継承されてきました。塾生諸子には日本の文化とも言える当礼儀作法に学びを得、粛々と体現できるようになってほしいと願います。
◼️左利きでも箸は右手で持つ
和食では右手に持った箸で食べやすいよう配膳されています。ナイフは右手、フォークは左手で持つのと同じ感覚で、左利きの人でも右手で箸を使いこなせるようにしておくと便利です。
◼️器は手に持つ
刺身の受け皿や酢の物など、汁の入った食べ物や汁物は、器を手に持って食べます。手を受け皿代わりにして食べてはいけません。
◼️器の扱い方
袖を汚したり、他の器に触れて倒したりこぼしたりなどの粗相がないように、右にあるものは右手で、左にあるものは左手で扱います。
◼️順番に食べる
ご飯だけを続けて食べたり、ひとつのおかずだけを先に片付けてしまうのはNGです。ご飯→汁→ご飯→おかず…のように、ご飯を中心に順番に食べます。
◼️箸先はできる限り汚さない
汚していいのは箸先五分(約1.5cm)から箸先一寸(約3cm)。器へ口元を近づけるのではなく、口元へ器を近づけて食べます。※来月掲載の(2)で詳述予定。
<おまけ>
料理屋などでの最低限のマナーです。
●敷居や畳のへりは踏まずにまたぐ
●座布団を踏んで歩かない
●壁や柱にもたれない
●食べ終わったら最初の状態に戻す(蓋がついていたものは蓋をする。器は重ねない)
●強い香水はつけない
Are your manners almost perfect ?
どんな時間・場所・場合にあっても、何気なく美しさが響くような、漂うような作法を身につけたいですね。
©️小笠原宗家の関連書籍より一部転用