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お知らせ

2020年11月01日

小笠原長生公の”箸”にまつわるお話 と11月の献立表です

小笠原長生公の”箸”にまつわるお話 と11月の献立表です

子母沢寛の著書「味覚極楽」の中に書かれている
小笠原長生公についてのお話です。

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昔,私の家の何代か前の人間が京都へ使いに行って宮中で御膳が出た。「長生さんは小笠原流の一家の者だ,どんな風にして飯を食うだろう」と,更でだにこんなことにはやかましい公卿さん達は唐紙障子の陰にかくれて隙見をしている。長生は直ちにこれに気がついたので,先ずいきなりお汁もお平のお椀(煮しめ)も蓋を取ると,飯の上へざぶりと汁をかけ,その上へお平をまた打ちかけ,また香の物を打ちかけて,さくりさくりと食い出した。公卿たちは肝をつぶした。「なあんだ小笠原一家の者だなどといって,あれでは田夫野人にも劣る」というのでしきりに冷笑したが,いよいよ膳部を下げて箸を洗うことになって初めてびっくりした。そんな荒っぽい食い方をしているにもかかわらず,箸の先が二分とは汚れていなかった,というのである。
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二分とは今で言う6mm。
長生公の箸先は5mmくらいしか汚れていなかったのだ。
これは小笠原流の神秘です。礼儀です。

さあ,礼儀を究めるために食事中から気をつけてみましょうか。
箸先を眺めやってみましょうか,久敬社の寮生ならば。

箸使いの訓練も兼ねるための2020年11月献立表です。はい,どうぞ。

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