イベント・行事
2023年10月24日
秋日燦々、同郷人懇親会と有楽こども曳山祭が開催されました
10/22(日)快晴、久敬社を会場に“同郷人懇親会(通称:東京からつくんち)”を4年ぶりに開催しました。今年は地元の自治会主催“有楽こども曳山祭(通称:千代ヶ丘祭)”との同日開催となり、午前中に千代ヶ丘祭、午後から東京からつくんちでした。
《千代ヶ丘祭》
千代ヶ丘祭では、清めの式の後、塾生や役員・OB、地元野球チーム「チャレンジャー」の選手たちのサポートを得て、お父さんお母さんをお供に大勢の子供たちが一緒になって町内の曳山巡行に出発しました。坂道やカーブが多くスタートから難儀しましたが、それがまた子供たちにとっては楽しくもあり、スマホを片手に写真撮影に右往左往する保護者の方々が多く見かけられました。慣れ親しんだ囃子と掛け声を耳にして、2階の窓から身を乗り出す家族、急いで道路脇に出てくる老夫婦の目が懐かし気に輝き、目を丸くして固まっていた幼児も掛け声につられてエンヤ、エンヤ!と手を振り上げていました。界隈の老若男女誰もが親しみを持ち、楽しんでいるお祭りです。
唐津とは遠く離れたこの千代ヶ丘という土地に久敬社の曳山がすっかり根づき、地域の方々のかけがえのない行事になっている様子には、深い感慨を覚えずにはいられません。
千代ヶ丘祭初体験の塾生が殆どの不慣れな巡行で、久敬社帰着は予定より45分遅れとなりました。しかし、これが奏功して、午後からの東京からつくんちに見えていた同郷のお客さまたちが、町内巡行から戻った赤獅子と曳き子たちを拍手喝采で迎えるという絶好のシナリオに。歓喜のフィナーレとなりました。
その後子供たちは、久敬社のグラウンドに設けられた模擬店に駆けつけ、お菓子やジュース、ゲームなどで秋日を満喫していました。
《東京からつくんち》
唐津神社戸川宮司(久敬社OB)に合わせた“故郷の神社遥拝”に始まり、“理事長挨拶”、“来賓紹介・祝電披露”と続き、乾杯!開宴となりました。
「久しぶり、お元気でしたか?」
「昨年暮れのNHK紅白で久敬社の赤獅子を見たときから、今日を楽しみにしとったとですよ」
「本物の唐津の赤獅子と思って見とりましたら、久敬社と文字が出とったからビックリしました。余計に懐かしさと嬉しさが込み上げましたね」
年末の紅白歌合戦出演のインパクトは大きかったようで、聞こえてきた話題の中心は紅白出演、故郷の豪雨災害、コロナ禍での大変な生活でした。
歓談の弾む中、いよいよ余興に。
“塾生紹介”→“お囃子演奏”→唐津神社様・鳴滝酒造様・宮島醤油様のご協賛による“大福引抽選会”と続きました。囃子方の塾生たちを食い入るように見つめ、手を振り上げ身体を揺り動かす老紳士、参加賞の銘菓松露饅頭と松原おこしを大事そうに抱えるご婦人方の姿が印象的でした。
当日のみならず、コロナ禍収束と共に授業やサークル活動が本格化し、学園祭の準備なども重なる中、塾生は忙しかったと思います。頑張り通した彼らに労いの言葉をかけると同時に、感想を訊ねるとこんな言葉が返ってきました。
●想像以上に期待・歓迎され、大規模なイベントだった。驚きました。
●同郷の方たち、千代ヶ丘の子供たちの笑顔がとても嬉しかった。久しぶりに素敵な光景に巡り合えました。
●新百合の駅で案内をしているとき、お疲れ様と声をかけてもらった。それが嬉しかったです。
●以前唐津に3年間住んだことがあり、今回ホームページで東京からつくんちが開催されることを知り参加したお客さまが「唐津大好き!」と言ってくれた。嬉しくて胸がじーんとしました。
●役員の方がお手伝いしてくださって、役員の方と一緒に久敬社を作っているんだなと実感しました。
●あらかじめ役割分担はしていたけれど、上手く動けていなかった。もっとコミュニケーションが必要でした。
●月水金が囃子の練習日。練習目的の時間だったけれど、他にもいろいろと楽しかったです。
●今日はイイことをしたなという気持ちでいっぱい。余は満足です。
●先輩後輩のいつもと違う顔・姿が見られた。みんなみんな超カッコよかったです。
●来年もやりたいです。いや、やらなきゃです。ずっと続けなきゃ、守らなきゃです。
地域と人、人と人の確かで柔らかなつながりを体験し、塾生にとっては意義深く心地よい1日になったようです。
古い因習は排すべきですが、連綿と続いている行事やしきたり、慣習には相応の意味や整合性があり、だからこそ継続されているのだと思います。