僕らは世界にひとつだけの花ー2000年代

2000年代は、アナログとデジタル、ローカルとグローバル、個人と世界、安全とコストなど、今日的な課題が顕在化しだした時代であった。
Y2K問題が杞憂に終わり、IT革命が新語・流行語大賞に選ばれたように、2000年代に入るとインターネットや SNS の急速な普及、スマホの誕生などデジタル化が一段と加速した。
また、1990 年代のバブル崩壊から長い経済停滞に陥っていた日本だったが、2002年の日韓共催FIFA ワールドカップを始め、国際舞台での日本人選手の活躍は目覚ましく、全国津々浦々まで明るいニュースが届いた。期待も新たに福岡ソフトバンクホークスが誕生。塾生も熱い声援を送った。2005年にはクール・ビズ、「もったいない」が推奨されるなど、今に続く地球規模の環境問題対応が実行ベースに入った。
ネットのある生活環境の中で育ってきたこの頃の若者をデジタルネイティブ世代と呼ぶが、ゆとり世代にも該当する。ゆとり教育には是々非々の議論があったが、目的は「多種多様な経験をする”ゆとり”を重んじて、人間性を豊かにする」ということだった。塾生たちの表情は伸びやかで大らか。多様性に富む豊かな時代づくりの担い手としての期待感に満ちている。